phro-flo(フロフロ)の浴衣の多くは手捺染(別名シルクスクリーン)によって染めています。
全て職人が丁寧に手作業で染めています。
浴衣に利用される事は少ないのですが、シャープで繊細な図案の表現が得意で
力強い発色が美しく、様々な技法を使用することが可能です。
phro-flo(フロフロ)の浴衣は1着1着、様々な実験を行い、発表しています。
テキスタイルにとって重要な配色作り。
様々な色を作り、その中から配色を決定し、
電子計りを使って0,01gの単位まで調整を行います。
再生産の際もきっちり同じ色になるよう、気の抜けない正確な作業が求められます。
紙と違い伸縮性のある布は、止めて染める必要があるため、
粘着性のある染め台に貼っていきます。
簡単そうに見えて、生地を真っ直ぐ正確に貼るのは至難の業。
手捺染専用の型を使います。
枠に強いテンションで張られているため、少しぶつけただけで一瞬にして裂けて破れてしまうという繊細な道具。
一色につき一枚の型紙が必要です。
この型を使って一色ずつ染め→乾燥→染め・・・という作業を繰り返していきます。
注染のように畳んで一度に染める事ができないため、1反(13m)の生地を1カ所ずつ根気よく染めていきます。
染め上がった生地を十分乾燥させた後、染料を生地に定着させるために蒸し器にかけます。
人が入れるほどの巨大な蒸し器に生地をセットし、高温の蒸気を長時間あてます。
余分な染料を洗い落とし、さらに染料の定着を良くするため定着加工をします。
洗い残しは厳禁ですが、生地同士が擦れて痛まないよう丁寧な作業を根気よく続けます。
染色加工の中でも非常に高い堅牢性と発色性を持った染色技法です。
洗い後乾燥させ、生地目を整えるため整理加工をして完成です。